
どうやって予防するの?
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ワクチン接種による予防法
ポリオには有効な治療法がなく、予防するためのワクチンがあります。
ポリオには有効な治療法がありません。
まひの進行を止めたり、まひを回復させるための治療が試みられてきましたが、有効な治療法は確立していません。まひに対しては残された機能を最大限活用するためのリハビリテーションが行われる程度です。
明確な治療法はありませんが、ワクチン接種によりポリオの発症が予防できることはわかっています。そのためワクチン接種が推奨されています。VPDとは
ワクチンの接種で防げる病気を「VPD(Vaccine Preventable Disease)」といいます。主なVPDには以下の病気があります。定期接種などでなじみがあるものやないものがあるかもしれませんが、VPDにはポリオのように後遺症が残ったり、命に関わる病気もあります。VPDの危険性を認識することが大切です。
主なVPD
- 百日咳
- ジフテリア
- 破傷風
- ポリオ
- 結核
- 麻疹(はしか)
- 風疹
- 日本脳炎
- ヒブ感染症
- 肺炎球菌感染症
- インフルエンザ
- 水痘(みずぼうそう)
- おたふくかぜ
- 髄膜炎菌感染症
- ロタウイルス感染症
- ヒトパピローマウイルス感染症
- B型肝炎
- A型肝炎 など
不活化? 弱毒化?
ワクチンって何!?ワクチンは感染症予防のためにウイルスや細菌などの伝染性疾患の病原体からつくられた抗原です。病原性を弱めた(弱毒化)ものや、あるいは完全になくした(不活化)ものがあります。ワクチンを接種することで、体に病原菌を覚えさせ、感染症に対する耐性(免疫)をつくります。
不活化ワクチンとは※1
不活化ワクチンはウイルスを不活化して(殺して)免疫をつくるための成分だけを取り出したワクチンです。ウイルスとしての働きはないので、接種をして感染したときと同様の症状が現れるということはありません(ただし、発熱など、不活化ワクチンでも副反応が生じることがあります。)。
自然界に存在するタイプのポリオウイルス(野生株)を不活化したものを、野生株由来不活化ポリオワクチンといいます。弱毒化(生)
ワクチンとは※1弱毒化ワクチンは、生ワクチンともいいます。ウイルスの病原性を弱めてつくったワクチンです。病原性以外のウイルスの特性は維持されています。弱毒化ワクチンは、免疫をつける力が優れていますが、まれに感染したときと同じ症状が現れることがあります。
自然界に存在するタイプのポリオウイルスを弱毒化させてつくられたものを、弱毒株由来経口生ポリオワクチンといいます。
現在、日本で定期接種として接種できるポリオワクチンは以下の不活化ワクチンです。- ✔野生株由来不活化ポリオワクチン(ソークワクチン)
- ✔セービン株由来不活化ポリオワクチン
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https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/qa.html(2021年3月2日アクセス)