
予防はいつするの?
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子育て支援の取り組み
1. 小学校入学前の時期に推奨されている任意接種ワクチンは接種率が低い。その理由は…
理由①:
定期接種に比べて保護者の認知度が低い理由②:
接種費用の経済的負担が大きい定期接種ワクチンに比べ、任意接種ワクチンの接種率は未だ低いのが現状です。保護者対象の意識調査によると、86.3%の保護者が「定期・任意接種に関係なく、全てのワクチンについて情報を教えてほしい」と回答していました1)。任意接種ワクチンの接種率を上げるためには、医療関係者や自治体が、保護者に対して積極的にワクチンに関する情報を届ける必要があります。
保護者への周知機会は1歳を超えると少なくなる
乳児期には、健康診査(健診)や予防接種などでワクチンの情報を入手する機会が多いですが、1歳を過ぎるとその機会が極端に減ってきます。そのため、われわれ医師は保護者に情報を伝える環境を整えなければいけません。また、自治体も保護者の経済的負担を減らすために、任意接種ワクチンの公費助成の実施など、積極的に任意接種ワクチンの啓発に関わる必要があるといえるでしょう。
- 1)
- 松山剛ほか. 新薬と臨牀 66(11): 1413-1432, 2017.
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